Better Helf 第15話*永遠 |
涙の止まったふたりが一緒に行った先は,シヴァの眠る地だった。 女将さんに,「少ししてからもう一度きますので・・・・・・」とアスランが頭を下げ,料亭を後にした。 どうやら,女将とは知り合いらしいアスランが,今回の料理でも持っていく時間も融通をきかせてもらっている。 道に途中で,花を購入したアスランは,墓石の前に静かに置く。 そして,手を合わせた。 何も話さないアスランを見て,キラもまた手を合わせ,静かに目を閉じる。 きっと,アスランともう一度こうして会うことが,話すことが出来たのは,本当にシヴァのおかげなのだと思う。 本当にありがとう,胸の内で静かに呟く。 シヴァがアスランをひきよせてくれた様に思えるのだ。 それは,シヴァのかわりがアスランという訳ではない。 ふと,キラは思い出した。 シヴァが言っていた「もう一度会える」と言っていた言葉は,一体誰を指しているのだろうか。 アスランでであれば,こうしてもう会うことが出来た。 それとも――― キラが色々考えていると,急にアスランが話し出した。 「ありがとう」 静かな地に,アスランの凛とした言葉だけが響く。 「今までキラを守ってくれて。今度は・・・・・・」 言いながら,キラは腰をアスランの方に強く引き寄せられた。 急なアスランの仕草に驚きながらも,じっとアスランに身を寄せている。 「俺が大切に守るから」 触れた肌から何かあたたかい何かが伝わってくるように感じる。 アスランの顔を見て,それからシヴァを見つめと,キラは彼から唇を奪われた。 あたたかかった。 それから,間も無くラクスは仕事へと戻った。 キラも,以前より大分と元気に毎日を過ごしているらしい。 きっと一緒に暮らしているアスランの影響がなんら,あるのだろう。 以前の植人間のキラなど,もう遠い昔のように,ラクスは感じる。 今のキラは,アスランに大切にされてとても幸せだと思う。 ・・・・・・・・・・思わなくても,思っていても,事実だろう。 予想するようなことではないだろう。 安心して,ラクスは職場へと向かっていた。 ある夜,家のポストに手紙が入っていた。 「ラクス 元気にしていますか? 来週の週末に,小さく結婚式をすることにしました。ラクスとミリィにしか,この手紙は出していません。 小さなケーキを買って,食べたりする予定です。あと,誓いの祝詞をラクスに言ってもらいたいと考えています。 よろしくね。 それから,ふたりにはもうひとつ,知らせることがあります。僕たちにとって,とても嬉しいことだし,きっとラクスとミリィも喜んでくれると思う。 何なのかはその時にちゃんんと言うので,待っててね。 本当に色々ありがとう。 これからもよろしくお願いします。 キラ・ヤマト」 ―――・・・・・・・・嬉しいこと 大体何なのか察しのついたラクスは小さく笑った。 |
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